三十路の夏休み
気がついたら三十路になっていた。
推しのアイドルの新曲の配信リリースに興奮し、眠れなくなりケータイをいじっていたら、このブログを見つけてしまった。
書いてた記事は、恥ずかしくて読めたもんじゃ無い。
若い頃はあんなにイキっていたのに、気がついたら会社規模だけはデカい、ファッキン中抜き業に従事していた。一部上場企業の肩書きを誇り、労働者から搾取するだけのお仕事。そして私もまた、使い捨てのコマに過ぎないのだ。
心は腐ってしまったが、正気を取り戻し退職した。ブルシットジョブは辞めるに限る。
だが、腐った心は新鮮には戻らない。
夏休みを満喫した後、無事就職したが、気分はまだ夏休みだ。今年はまだ暑いので、ボブマーリーを聴きながら夏を惜しみ、ニールヤングのHarvestを聴きながら秋を迎える回はまだしていない。
家族も寝静まった後、BeatlesのAbbey roadのB面を聴きながら、少し岡崎里美の事を考える。
風呂も入らなきゃだし、歯磨きもしなきゃだし、ねえ。